“自走する組織”を育てる仕組みとは〜リーダー育成編〜

企業が大きく成長していく上で欠かせないのが、
現場を動かせる“リーダー層”の存在 です。

どれだけ優れた戦略を描いても、
どれだけ効率的な仕組みを整えても、
実際に現場を前に進めるのは、
毎日の業務を支えるリーダーたちです。

ところが中小企業では──

  • 昇格したものの“リーダーとしての動き方”がわからない
  • プレイヤーとしては優秀なのに、部下を動かせない
  • 社長の考えが十分に伝わらず、現場に落ちない
  • 育成する側も経験がなく、教え方に迷う

といった課題がよく起こります。

自走する組織には「強いトップ」ではなく、
“自ら考え、周囲を動かせるリーダー”が数多く必要 なのです。

■ 自走するリーダーに必要な3つの力

自走する組織のリーダーが備えるべき力は、以下の3つです。

① 目的を訳して伝える力(翻訳力)

社長や経営層の言葉は、現場にそのまま届くとは限りません。
リーダーの役割は、
会社の方向性 → 現場の行動に“翻訳”すること。

  • なぜこれをやるのか?
  • 今期、何を最優先にすべきなのか?
  • 現場はどう動けばいいのか?

これをわかりやすく伝える力が、組織の動きを生みます。

② 行動を設計し、支援する力(マネジメント力)

リーダーは「言うだけの人」ではありません。
現場が動きやすいように、行動を設計し、フォローし、軌道修正していく役割があります。

  • メンバーの行動を可視化
  • 小さな成功をつくる仕掛け
  • 振り返りの場を整える

この“動きをつくるスキル”が、チームを前に進める土台になります。

③ 文化を育てる力(リーダーの影響力)

文化は、社長がつくるもの……ではありません。
日々メンバーと向き合うリーダーの行動で形づくられます。

  • 良い行動を褒める
  • 期待値を伝える
  • メンバーの努力を認める
  • チームの成功体験を共有する

小さな積み重ねが、
「このチームはこう動く」という文化を育て、自走の土台になります。

■ 【事例】リーダー育成で現場が動き始めた企業

東海エリアのサービス業D社では、
プレイヤー兼リーダーの役割を担う中間層が増え、
“リーダーの動き方”がバラバラになっていました。

<課題>

  • リーダーによって現場の温度差が大きい
  • 属人的な運営で、成功が再現されない
  • 会議が「報告会」で終わる

<支援内容>

  1. リーダー向けに「行動の型」を導入
  2. メンバーとの1on1設計
  3. チーム目標の翻訳と、進捗の可視化
  4. 小さな成功の共有文化づくり
  5. ミドルリーダー同士の横連携ミーティング

<結果>

  • チームの足並みがそろい始めた
  • 会議が“改善の場”に変化
  • 自主的な提案が増えた
  • 社長の負担が軽減された

経営者からは、

「リーダーが変わると、会社の動き方が変わる」
という言葉をいただきました。

■ リーダー育成は、“仕組み”と“文化”の要にある

リーダーは、
経営と現場をつなぐ「中継点」であり、
行動と文化を浸透させる「発信源」です。

だからこそ、中小企業こそ
リーダー育成が“最も費用対効果の高い投資”になります。

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