“自走する組織”を育てる仕組みとは〜成果と風土・文化編〜
企業が成長し続けるためには、
「社長がすべて決める組織」から
「チームが自ら考え、行動する組織」へと進化する必要があります。
いわゆる “自走する組織” です。
しかし実際には、
- 指示待ちの雰囲気が抜けない
- 人によって仕事の質がバラつく
- チーム間で温度差がある
- 社長が現場の“ボトルネック”になっている
という課題を抱える中小企業が少なくありません。
自走する組織は「気合い」や「根性」で生まれるものではありません。
成果が生まれる“仕組み”と、行動が定着する“風土・文化” の両輪が必要なのです。
■ 自走する組織に必要なのは「成果の再現性」と「価値観の共有」
自走する組織は、次の2つの条件がそろったときに初めて機能します。
① 成果につながる行動が“再現できる状態”であること(仕組み)
- 属人的ではなく
- 手順が明確で
- 誰がやっても一定の成果が出せる
この状態がつくられると、動ける人が増え、動き方がそろうため、組織全体が前進します。
② チームの価値観・判断基準が“そろっている”こと(風土・文化)
- なぜその行動が必要なのか
- 何を目指しているのか
- どんな行動が“良い仕事”とみなされるのか
これが腹落ちしてくると、メンバーは自然と自分で判断し、動けるようになります。
■ 成果を生む“仕組み”はどう作るのか?
成果につながる行動を再現できるようにするには、以下のステップが有効です。
① 行動を可視化する
「うまくいっている人が何をしているか」これを、言語化・分解して見える状態にします。
② プロセスを標準化する
訪問前の準備、ミーティングの進め方、日報の書き方など、行動の「型」をつくります。
③ 継続的に振り返りを行う
- 何が良かったか
- どこに改善余地があるか
- 次回はどう動くか
これをチームで共有すると、行動の精度が高まり、成果が積み上がります。
■ 自走を生む“風土・文化”はどう育てるのか?
風土・文化とは、「言わずとも当たり前にやれること」の総体です。以下の3つを継続的に行うことで定着します。
① 目的や戦略を“わかりやすく”伝える
難しい経営用語ではなく、現場の行動に置き換えて説明することが重要です。
② 小さな成功体験をチームで共有する
進んだ実感があると、人は動けるようになります。
③ “行動した人が報われる”仕組みをつくる
行動量・質・改善の取り組みに対して、社内でポジティブに評価される風土・文化を育てます。
■ 【事例】“仕組み”と“風土・文化”が整ったことで現場が変わったケース
東海エリアの小売業C社では、「会議では意見が出るのに、現場では行動が変わらない」という課題がありました。
<課題>
- 会議での議論は活発だが行動につながらない
- 店舗ごとにレベル差が大きい
- 現場が戦略を“自分ごと化”できていない
<取り組み>
- 各店舗の成功事例を徹底的に可視化
- “誰でも再現できる”行動プロセスをマニュアル化
- 毎週の改善ミーティングで小さな成果を共有
- 行動量を見える化し、改善の仕組みを導入
- 「なぜその行動が必要か」を繰り返し伝える仕組みを導入
<結果>
- 新人でも成果を出しやすくなった
- 店舗間の品質差が縮小
- 会議が“議論の場”から“改善の場”に変化
- 現場の主体性が向上
経営者の方からは、
「仕組みが整うと、風土・文化が育つ。風土・文化が育つと、仕組みが活きる」という印象的な言葉をいただきました。
■ “成果”と“風土・文化”がそろうと、組織は自然と動き始める
仕組みだけつくっても、風土・文化が育たなければ動きません。
風土・文化だけ磨いても、仕組みがなければ成果につながりません。
両輪がそろうことで、社長がいなくても進む“自走組織”が育ちます。
私たちが提供する実践型の伴走支援は、まさにこの“成果”と“風土・文化”の両方をつくる支援です。
■ お問い合わせ・無料相談のご案内
自走する組織づくりは、“気合い”でも“トップの熱量”だけでもなく、成果につながる仕組み と 行動が続く風土・文化 を整えることで実現します。
- 社員が主体的に動ける組織にしたい
- 現場の行動を変えていきたい
- 営業・人事・財務・不動産活用など複数の課題を整理したい
- 自社に合う「仕組みづくり」を一緒につくりたい
といったお悩みがあれば、お気軽にお問い合わせください。
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貴社の成長に寄り添い、“自走する組織”を一緒に育てていければ嬉しく思います。

