【動かさなかった不動産が会社を苦しめた】──CRE戦略の失敗事例から学ぶ経営判断の勘所

こんにちは。名古屋を拠点に中小企業の営業支援・経営支援を行っているクレッシェンドアソシエイツです。

今回は少しシビアなテーマ、「CRE戦略を怠ったことで会社が苦境に立たされた事例」についてお話します。あなたの会社にも同じことが起きないよう、ぜひ“反面教師”として参考にしていただけたらと思います。

事例:動かさなかった不動産が資金繰りを悪化させた

ある地方都市で長年製造業を営むA社。創業者が取得した社屋兼工場を自社所有しており、30年以上使い続けていました。

ところが、建物の老朽化に加え、エリア全体の地価が上昇していたにもかかわらず、経営者は「移転や売却は面倒」「まだ使えるから」と判断を先延ばし。

結果として、

  • 修繕費・固定資産税が年々かさむ
  • 金融機関からの評価も下がる(担保価値が低下)
  • 必要な設備投資の資金が調達できない
  • 若手人材から「古くて不便」と敬遠され、採用に苦戦

といった、経営のあらゆる面に悪影響が出ました。

最終的には、債務超過に近い状態となり、不動産を売却するにも買い手がつかず、大きな機会損失となってしまいました。

CRE戦略とは“攻め”の経営判断

CRE戦略(Corporate Real Estate Strategy)は、「企業が保有・利用する不動産を経営資源として活用し、企業価値を高める取り組み」です。

A社のように、

  • 「とりあえず所有し続ける」
  • 「活用方法を見直さない」
  • 「立地や市場価値を気にしない」

といった姿勢では、不動産が“資産”ではなく“負債”になることも。

CRE戦略の基本は、

  • 売却して資金化する
  • 賃貸に出して収益化する
  • 他用途に転換して有効活用する
  • 移転・再配置することで生産性を上げる

といった選択肢を、“経営戦略の一環として”考えることです。

こうならないために今すぐ見直したいチェックポイント

名古屋・愛知で中小企業を経営されている皆さまに、以下のような点を一度見直してみることをおすすめします。

  • 10年以上活用方法を変えていない不動産がある
  • 修繕費や固定資産税が年々重荷になっている
  • 社員や求職者から施設環境についてネガティブな声がある
  • 事業承継や相続を控えているが不動産の整理が進んでいない
  • 地価が上昇しているエリアに物件を所有している

1つでも当てはまるなら、今がCRE戦略の見直しどきです。

おわりに:不動産は“使い方”次第で経営を救う

CRE戦略は、「持っている不動産をどうするか?」ではなく、「これからの会社をどうしたいか?」という経営の未来像と密接に関わっています。

名古屋・愛知のように地価動向や再開発が進む地域では、戦略的な不動産活用が会社の明暗を分けることすらあります。

「不動産なんてうちには関係ない」と思っていた方こそ、5年後10年後の自社の姿を想像して、今こそ“攻めの経営判断”を考えてみてください。


 CRE戦略の導入を検討中の経営者さまへ

「うちの会社にもCRE戦略は必要?」「具体的にどう進めればいいの?」「不動産が眠ったままになっている…」「営業拠点のコストが気になっている…」
そんな疑問をお持ちの経営者の方は、まずはお気軽にご相談ください。

 ▶無料相談はこちらから受付中!
CRE戦略に関する無料相談はこちら
お問い合わせフォームへ

名古屋を中心に、全国の中小企業さまのパートナーとして、最適な戦略をご提案いたします。

クレッシェンドアソシエイツ名古屋オフィス
愛知県名古屋市南区大同町2-29-6